98.「柳宗悦・兼子夫妻我孫子転居90年展」

記念連続講演会のご案内

雑誌『白樺』の編集を担当していた若き柳宗悦25歳と、東京音楽学校研究科を中退した柳(中島)兼子22歳は、美しい手賀沼のほとり、我孫子天神山 (現在の緑1丁目)に居を定め、新婚生活をはじめました。丁度90年前(大正3年・1914年)の9月初旬のことであります。その翌年大正4年(1915 年)には志賀直哉・康子夫妻、翌々年の大正5年1916年)武者小路実篤・房子夫妻と英国人のバーナード・リーチ等が相次いで、我孫子にやってきました。 彼らは美しい手賀沼の自然環境から、創造活動のエネルギーを得て多くの優れた作品を後世に残しました。今回展示の副テーマ「なぜ白樺派文人が手賀沼に来た のか」についても、連続3回の講演を通じて探ることといたします。


第一回.「父柳宗悦と母兼子の思い出」
講師:園芸家 柳 宗民 氏


期日:2004年9月10日(金)16時より
場所:アビスタホール(定員100名)

柳宗民氏
柳宗民氏

90年前民芸運動を提唱した柳宗悦と声楽の母と呼ばれる兼子夫妻が手賀沼に転居して来ましたのが、白樺派文人が我孫子に集うさきがけとなったので す。シリーズの第一回は柳夫妻の4男、園芸家の宗民さんにご両親の思い出のあれこれをおうかがいします。

《講師略歴》園芸家。昭和2年京都市生まれ。(柳夫妻は大正10年東京、 同13年京都へ転居)。栃木県農業試験場助手、東京農業大学研究所研究員を 経て独立。柳育種花園を経営するかたわら、社団法人園芸文化協会評議員、英国王立園芸協会日本支部理事を始め、大学講師としての活動も多い。主な著書に、 「園芸は愉しい」(大和書房)、「柳宗民の雑草ノオト」(毎日新聞社)など多数。


第二回.「柳夫妻とバーナード・リーチ」
講師:評論家、美術史家 水尾 比呂志 氏


期日:2004年10月8日(金)午後4時より5時30分まで
場所:アビスタ中ホール(定員48名)

水尾比呂志氏
水尾比呂志氏

東大大学院時代から、日本民藝館の業務をお手伝いしつつ柳宗悦に直接師事し、宗悦・兼子夫妻との交流が続きました。またバーナード・リーチの助手と してお手伝いをされるなど、生前の柳夫妻とB・リーチを知る数少ない研究者であります。身近な柳夫妻とリーチのお話をご期待ください。

《講師略歴》昭和5年大阪府生まれ。東京大学大学院美術史学科修了。武蔵 野美術大学教授、同大学学長を経て名誉教授。『國華』名誉顧問。日本民藝協 会会長。著書:『デザイナー誕生』(毎日出版文化賞)『美の終焉』『障壁画史』『日本美術史』『美しさといふこと』など多数『水尾比呂志著作選集』(全7 巻)

第三回.「柳民藝美学発祥の地・我孫子」
講師:日本民藝館学芸員 尾久 彰三 氏


期日:2004年11月12日(金)18時30分から20時まで
場所:アビスタミニホール(定員72名)

尾久彰三氏
尾久彰三氏

柳宗悦が我孫子に転居して間も無くの大正3年秋、ロダンの彫刻を見るため朝鮮から浅川伯教が訪ねてきました。お土産にもらった李朝の白磁の小さな壷 から美に対する新しい発見をしたと『白樺』に書いています。また「タワシやササラなど日常の生活用品に美があるとの友人の話を、柳は珍しく事新しく感じた との兼子夫人のお話が残されています。宗悦・兼子夫妻が民藝運動にいたるまでの興味深いお話をおうかがいすることといたしました。また先生は貧乏な数奇者 をもじって「貧好き」を自称し、李朝の工芸について、わかりやすい解説で骨董ファンに絶大な人気を博しています。

《講師略歴》1947年富山生まれ。早稲田大学大学院文学研究科美術史学 科修士課程終了。日本民藝館学芸員。「遊楽」「小さな蕾」「太陽」「日経 アート」等で活躍中。著書「愉快な骨董」(晶文社)「これは骨董ではない」(晶文社)最新刊「貧好(びんす)きの骨董」(晶文社)ほか。



《会   場》

我孫子市生涯学習センター「アビスタ」(我孫子市若松26−4)
(JR我孫子駅南口より徒歩12分、同駅南口よりバス「東我孫子車庫行き」または「湖 北駅北口行き」で「アビスタ」前下車すぐ)

《定   員》

第一回:100名
第二回:48名
第三回:72名
(各回好評につき満員の場合も想定されますので、事前予約お申し込みをお願いします)

《参加費》

500円(白樺文学館特別展示会入館券付)

《主   催》

白樺文学館

《後   援》

我孫子市教育委員会 / 特定非営利活動法人ふれあい塾あびこ
我孫子の文化を守る会

《お申込み・お問い合わせ》

白樺文学館
Tel 04 (7169) 8468  Fax 04 (7169) 1837