192.「志賀直哉―大正六年を中心に」
第82回面白白樺倶楽部開催のご案内

講師

生井 知子 氏 (同志社女子大学 学芸学部教授)

期日

2008年8月8日(金)17時00分~18時30分

場所

当館コミュニティールーム

生井先生のコメント

大正二年の山の手線事故・城崎での体験、大正三年の大山での体験を経て、志賀直哉は死を受け容れる心境に達し、大正六年になって調和的心境を真に自分のものに出来た結果、執筆活動も再開でき、父とも和解するに至ったとする見方は、一般に行われている。だが、『和解』を丹念に読むと、父との和解は、祖母の為に行った手打ちとしか考えられないし、その後の直哉の行動や作品を見れば、直哉と父とが真に和解したとは言えない事が分かる。『城の崎にて』も、死との親しみを描いた作品ではなく、『佐々木の場合』や「家守」と同様、呪いを描いた作品と解釈すべきである。大正六年の志賀直哉の心境の実体に迫っていきたい。


以上が先生のコメントです。

志賀直哉は、大正3年に勘解由小路康子(かでのこうじさだこ)と結婚しますが、群馬県の赤城山に住んでいたとき、柳宗悦のすすめもあり我孫子の弁天山に移住し居を構えました。その期間は、大正4年から大正12年と比較的短い期間でありましたが志賀直哉にとって最も充実していた時でもあり多くの代表作品が生まれた時でもありました。今回は、白樺派の若い研究者として第一線でご活躍されている同志社女子大学の生井先生より、志賀直哉の大正六年を中心としたご講演を頂くことになりました。多くの方のご参加をおまちいたしております。

第82回面白白樺倶楽部
「志賀直哉―大正六年を中心に」
講師

生井 知子 氏

講師略暦:
同志社女子大学 学芸学部教授 日本語日本文学科 、1995年東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専攻博士課程修了、日本近代文学会・有島武郎研究会・東京大学国語国文学会所属

著 書:
「白樺派の作家たち -志賀直哉・有島武郎・武者小路実篤-」

日時 2008年8月8日(金)17時00分~18時30分
場所 白樺文学館 コミュニティールーム
定員 25名
参加費 1000円
《お申し込み・お問い合わせ》
講座のお申し込みは、お電話・Fax・Eメールのいずれかにてお申し込みください。定員に達し次第締め切りいたします。
(Fax、Eメールでお申し込みの方は御氏名、御連絡先を明記してお送り下さい)

Tel: 04 (7169) 8468  Fax: 04 (7169) 1837


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